教育原理要説
教育原理要説
¥2,000(税別)

麻生 千明 著

 教育において、その成否の要となるのは、教育の担い手である教師いかんによることは、いつの時代でも変わることはない。教師の資質、あり方は究極において重要である。
 今日、教育の課題はますます重くなっていると思う。学校の現場はいろいろ困難な問題も多い。1970~80年代、生徒たちが集団で荒れていた「校内暴力」、そしていじめ、今はごく普通の少年が突然キレて凶行に及ぶ「新しい荒れ」の時代といわれる。そして年々増加する不登校、青少年の非行や凶悪な犯罪。特に小学校女児が下校時に襲われ殺害される被害も相次いでおり、そもそも子供たちの生命を守ることに腐心しなければならない事態になっている。
 対応策は、学校教育の範囲を超えて、家庭や地域の教育力をいかに高めるか、コミュニティーの形成など拡がりがある。社会全体の総合的な教育が大切であるが、学校教育の課題も大きい。児童・生徒の生活指導、また学習指導の面でも、いかに基礎学力をつけるか、学校間の連携・協力をはかるか、など教育課題は大きい。それだけに教師に求められるものも多大である。

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麻生 千明 著